メディカルイラストレーションとは
About Medical Illustration


メディカルイラストレーションは、医学、医療のための“可視化”をするツールであり、主に学術論文や教科書、資料等に掲載され、学術や教育目的で活用されています。

学術的学際的な観点から、シェーマ、陰影画法、CG(2DCG、3DCG、アニメーション)と必要に応じた多様なイラストレーションは多岐に渡りますが、いずれも医学医療情報を正しく平易に伝えるという大前提の上に立っています。



メディカルイラストレーションの必要性


コンピュータやデジタル技術は情報伝達の手段を多様化し、利便化することで画像や動画の操作や再現性は容易になりました。人体構造は、複雑に重なり合う臓器を説明するために、見せたい部分やからまりあった難解な箇所を強調したり省略することはできません。イラストレーションは解剖学的に齟齬がないようにデフォルメし、重なる臓器で見えない部分、あるいは判別困難な構造を的確にわかりやすく表現できる唯一の手法です。

写真は“事実”を写しますが、イラストレーションは“真実”を表します。例えば、臓器が重なっているところでも少しずらすことで、裏側がどうなっているか、見えないところも説明できる。しかも解剖学的に間違いのない、医師がイメージできるような整理された絵。これがメディカルイラストレーションの醍醐味なのです。


NHKレポート「絵を描いて”命を支える”メディカルイラストレーター」


メディカルイラストレーターになるには


この分野は、知識と理解能力が求められる特殊な専門イラスト領域です。医師、医療従事者の求めるエッセンシャルを的確に表現することが求められます。

メディカルイラストレーターはたとえ手描きであれ、コンピュータグラフィックスであれ、描画能力と表現能力があれば、相応の可視化はできます。しかし、メディカルイラストレーションについては、医学の知識と臨床の経験や医師とのコミュニケーション能力も必要です。どんなに上手に絵を描いても解剖学或いは医学的見識に間違いがあれば、何の意味もありません。

医学医療の世界で重要な役割を担うメディカルパートナーとして貢献できるように、医学的知識と臨床的知見を得ることが肝要であり、それらがそなわったイラストレーターは、医学・医療の世界で重要な役割を担うことになります。潜在的にメディカルイラストレーターのニーズは膨大であり、今日本では僅少な医学医療に貢献するプロフェッショナルが求められています。


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